名前:ヨーゼフ・キス

所属:オーストリア・ハンガリー帝国陸軍

階級:少尉

誕生日:1896年1月26日~

死没年:1918年5月24日(22歳 戦死)

撃墜数:19機

叙勲:武功章

経歴:1914年10月に18歳で歩兵としてロシア戦線で戦って重傷を負った後、パイロットとしての訓練を受け、1916年4月に第24飛行中隊に配属され6機を撃墜した。1917年11月には第55飛行中隊に転属し、エースのユリウス・アリギやヨーゼフ・フォン・マイアーとチームを組んで目覚ましい戦果を挙げたため、この3人は「皇帝の飛行小隊」と呼ばれた。1918年1月27日の連合軍戦闘機隊との戦いで敵機3機とドッグファイトを交えた際に機銃が故障し、キスは腹部に被弾した。相手はイタリア空軍第2位のエース、シルビオ・スカローニ少尉(26機撃墜)ともイギリス空軍のエース、マシュー・フリュー大尉(23機撃墜)とも言われているが、後者が有力である。5月24日、まだ傷が回復していないにもかかわらずフェニックスⅮ.Ⅱaで出撃したキスはイギリス空軍の大編隊を迎え撃ち、激しい空戦を交えた後、ジェラルド・バークス少尉(12機撃墜)のソッピース・キャメルに撃墜されて戦死した。オーストリア・ハンガリー空軍はキスの武功に鑑み、死後少尉に昇格させた。

キスの恋人だったエンリカ・ボーネッカーは生涯結婚せず、52年間キスの墓参りを続けたといわれている。


Flik 55Jのエースたち。中央の人物は指揮官のゲオルグ・ケンツィアン中尉(9機撃墜)で、その後方に立っているのがキス少尉。


キスの恋人エンリカ・ボーネッカー


ヨーゼフ・キスの墓