名前:アルマン・ピンサール

所属:フランス空軍

階級:大尉

誕生日:1887年5月28日

死没日:1953年5月10日

撃墜数:27機

叙勲:レジオン・ド・ヌール勲章

経歴:フランスの名監督ジャン・ルノアールが1937年に製作した戦争映画に「大いなる幻影」という名作がある。第一次大戦を舞台にドイツ軍の捕虜となったフランス軍パイロットとドイツ軍捕虜収容所長の友情と戦いを描いた反戦映画である。主人公のフランス軍パイロットを演じたのは名優ジャン・ギャバンであり、そのモデルとなったのはアルマン・ピンサールである。ルノアール監督は第一次大戦中偵察手をしていたが、ある日偵察飛行中にドイツ戦闘機に襲われ、あわやという時にスパッド戦闘機に搭乗したピンサールに救われたのでる。戦後、ルノアールは命の恩人であるピンサールと対面し、礼を述べるとともに彼の数奇な戦争体験を聞いた。ピンサールは大戦初期にドイツ機に撃墜され、ドイツ軍に捕らわれて捕虜収容所に監禁されたが、缶詰の空き缶で地面を掘り、1年以上もかかって脱出に成功したのである。その後、スイスを経由してフランスに戻り、戦闘機パイロットとして撃墜王になったのである。